隆兵そば
2015年8月4日

月読神社

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第61回は、松尾の月読神社です。

阪急桂駅から嵐山線で二駅先の松尾駅に、松尾大社の摂社である月読神社があります。普段はとても静かな神社で、その名の通り月読命を御祭神としてお祀りされています。
月読命はイザナキノミコトの右目からうまれ、左目からうまれた天照大御神、鼻からうまれた素戔嗚命とともに「三貴子」とされています。
兄弟神である天照大御神と素戔嗚命を祀る神社はそれぞれ全国に何万、何千社とあるにもかかわらず、月読命を祀る神社は全国に80数社しかないそうです。古代神話での登場回数も、その二人の神様と比べると極端に少ない月読尊。
松尾にある月読神社は歴史が深く、その由緒は日本書紀にも登場するほどで、創建は487年、今からおよそ1500年以上も前のことです。

境内には「月延石」という石があり、神功皇后が身ごもられたときにお腹を撫でて安産を祈祷されたという石で、現在では安産祈願の神社でもあります。
毎月戌の日には神主さまが安産祈祷をしてくださいます。私たちも、子を授かった五ヶ月目の戌の日には、こちらへお参りいたしました。

KIMG1374s神功皇后は、ヤマトタケルノミコトを父に持つ仲哀天皇とご結婚され、勇敢な方として神話に登場されます。仲哀天皇のお亡くなりになられた後に、お腹に赤ちゃんがいながら新羅、百済、高句麗の三韓征伐に出発されます。
皇后はこの時、3個の石(鎮懐石)を腰に巻きつけて、腰を冷やすことによって、皇子の出産を遅らせたそうです。この石のおかげで、妊娠15ヶ月目に、筑紫の地に帰ってきてから無事に応神天皇を産むことができました。
応神天皇は、「八幡さま」で親しまれている八幡神社の御祭神です。
その、たった3個の鎮懐石が、壱岐の本宮八幡神社、福岡県の鎮懐石八幡宮、そして京都・松尾の月読神社に奉納されているそうです。
月読神社の「月延石」がこの鎮懐石だということですが、神話のなかの神様は実在されていたかどうかさだかではない神様も多く、応神天皇は実在されていたそうですが、神功皇后が実在されたかどうかは不詳のようです。
でも、神話の世界は想像が膨らんで楽しいですね。

月読神社の境内には、月読命を崇敬したという聖徳太子も祀られてあります。
私自身は、お世話になっている曹洞宗の老師様より聖徳太子の姿が描かれた胎教軸をお借りしまして、子を授かってから無事に生まれるまでの間、胎教のひとつとしてそのお軸の前で手を合わせていました。
小さな神社ですが、厳かな雰囲気でとても落ち着いた気持ちになれる場所です。
蝉時雨のなか、是非訪れてみてはいかがですか。暑さもしばらく忘れられるかもしれません!
歩き疲れたら、隆兵そばの冷たいおそばで喉を潤しにいらしてくださいませ!
今の時期は、盛りそばはもちろん、美味しいお出汁の季節限定すだちそば、ぴりりとした辛味が食欲をそそる辛味大根おろしそばが人気です!

2015年7月1日

妙心寺退蔵院

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第60回は、妙心寺退蔵院です。

桂川に架かる八条通りの桂大橋を東に渡りしばらく行くと、天神川が流れています。春になると満開の桜並木が延々と続くこの天神川をずっと北に上がっていくと、臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺があります。
この妙心寺内の塔頭のひとつ、「そうだ 京都、行こう」のポスターにも登場した退蔵院を参拝してまいりました。

今から600年ほど前、室町時代に建立された歴史ある塔頭です。
応仁の乱で一度は焼失してしまいますが、のちに再建されて今に至ります。
京都には少し歩けばこういった歴史深い建造物が至るところに溶け込んでいます。主人曰はく、それが当たり前すぎて地の人間ほどきちんと観光したことのないお寺が多いそうで、じっくり廻るのは初めてだったようです。
それでも、主人は妙心寺には昔からご縁をいただいていました。大珠院という塔頭の故盛永宗興老師様の教えに触れていたので、私も、主人の両親に勧められて盛永老師の「子育てのこころ」という本と他にも何冊か読ませていただきました。
そして、今では、絶対に手離せない教えとして、またいつでも読めるよう本棚に収めてあります。

退蔵院の余香苑にはあまりにも有名な見事な紅しだれ桜がありますが、私たちが訪れたのは新緑の頃で、爽やかな若葉が心地よい木陰を作ってくれていました。新緑で覆われて清々しい苑内に水琴窟を見つけました。耳を澄ますと水琴窟から聞こえてくる瑞々しい音色に心まで清らかになっていくようでした。

こちらのお庭は室町期に絵師狩野元信によって作られた枯山水庭園と昭和期の池泉回遊式庭園が融合されているそうで、そのためか、私たちが参拝した頃は新緑が眩しくあちこちにつぼみが見え一年を通じて四季折々の自然を感じられるようなお庭でした。

私たちにとって、休日に神社仏閣へお参りに行くことは一番気持ちいいリフレッシュ法かもしれません。
〇隆兵そばからほんの少し足を延ばしただけでも、あちらこちらに由緒ある建造物に出会えます。拝観前後には、喉を爽やかに潤す〇隆兵そばのおそばを是非召し上がりにいらしてください!

2015年6月1日

平泉寺白山神社

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第59回は、平泉寺白山神社です。

5月の連休が明け、少し落ち着いた頃に福井県にある平泉寺白山神社へ行ってまいりました。
福井の小浜には、お世話になっている老師様がいらっしゃる仏国寺があるので身近な県ですが、同じ福井でも石川県にほど近いところにある神社です。
曹洞宗大本山の永平寺もそう遠くない場所にあります。
平泉寺は、現在は国史跡白山平泉寺旧境内と指定され、白山を霊峰として信仰する山岳信仰の拠点寺院として、今から1300年近くも前に開かれました。最盛期には、境内全域が東西約1.2㎞、南北に約1㎞という、強大な宗教勢力であったそうです。
明治時代の神仏分離令によって寺号を捨てられましたが、伊邪那美命を祭神として祀るその社名は、神仏習合の名残を留めています。

日本の道百選に選ばれている参道は新緑に覆われて清々しく、境内の一面の苔は、京都・松尾の西芳寺(苔寺)に並ぶほど有名だと聞きました。
司馬遼太郎さんも白洲正子さんも絶賛されたという平泉寺白山神社ですが、本当に時が止まったかのような神秘的な深い緑に包まれていました。
境内をくぐりゆっくり歩いていると、何もかもが祈りによって自然のままそこにあるようで、山奥で拝観料を頂かない神社の姿に、一層日本人のDNAを意識させられました。
山の奥深くや川や湖など自然に触れると、人間の力は絶対に及ばない流れに身を置けるからでしょうか、絶対的な安心感で包まれるようでとても気持ちよくリフレッシュできます。
この度散歩道の旅も、まさに最高の気分転換となりました。

この最高の気分転換を経て、6月より新メニューがはじまります。
「発汗薬膳うなぎ鍋コース」です。
こちらは、主人が考えに考えて出来上がったかなりの自信作、〇隆兵そばオリジナルうなぎ鍋です。
薬膳・発汗とあるように、和の香辛料をふんだんに使い、ピリリとしびれるようなすっきりとした辛さで身体の中からきれいになれ、さらにうなぎで滋養強壮、鍋の最後は旨みがたっぷり溶け込んだ美味しいお出汁で雑炊を。
夏バテ知らず間違いなし!コースの〆はもちろん美味しいおそばです。
〇隆兵そばでしか食べられない、この粋なうなぎ鍋、是非お試しくださいませ!

2015年5月8日

鯉

第58回は、鯉のお話です。

端午の節句まで飾る鯉のぼり。
黄河上流にある急な龍門の滝を登り切った鯉が龍になったという中国の故事「登竜門」にちなんで立身出世の願いを込めて飾られるようになりましたが、そのように縁起が良いとされた鯉は、実は、「薬養魚」「養老魚」と言われるほど栄養価の高い魚です。

〇隆兵そばでは海の魚はほとんど使わなくなりました。京都という土地柄を熟慮し、愛宕山の伏流水が湧く井戸水の恩恵をより生かすためです。
いけすをつくり、その井戸水で泳がせてからお客様にお出しするようになったのが、鯉です。

鯉の効能は素晴らしく、古来より薬としても重宝されてきました。昔から日本人にとってもものすごく馴染みの深い魚です。
肝臓にとてもよく、お酒で二日酔いや脂肪肝になることを防いだり、むくみを解消するのに有効で、身体がむくんでいる時に食べると水分が一気に排出されると言います。
鯉を食べると胃炎が治ったり胃潰瘍の予防になるなど、胃にも効きます。
また、母乳の出をよくするので、産後の女性に大変良く、その他にも、目に潤いを与えたり、腰痛や関節痛を緩和したり、疲労回復や成長ホルモンの分泌も促進するそうです。
そして、疲れた時に2、3日続けて鯉を食べると皮膚に艶が出て睡眠不足の解消にもなるというので、男性にとっても女性にとっても、非常に心強い食材ですね!

〇隆兵そばでは、鯉のお造りをミニセットにもコース料理にもお付けしております。また、酒肴として、栄養たっぷりの鯉こくをご用意している日もございます。こちらはいただくとすぐに身体の芯からぽかぽか温まります。

季節の変わり目はなぜかすっきりしない、という方も多いと聞きますが、そんな時には是非、心にも身体にも自然な栄養補給に、〇隆兵そばの鯉を召し上がりにいらしてくださいませ!

2015年4月10日

神幸祭

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第57回は、松尾大社のお祭り「神幸祭(通称おいで)」です。

松尾大社で千年以上続く「神幸祭(通称おいで)」。
このお祭りは、平安時代から始まったとされており、毎年4月20日以降の日曜日に行われます。今年の「おいで」は4月26日の日曜日です。
御本殿の御分霊を受けた大宮社、月読社(唐櫃)、櫟谷社、宗像社、三宮社、衣手社、四之社の6基の神輿が、拝殿を三回廻った後に(拝殿回し)、順次、松尾・桂の里を通ります。桂川に到着すると、今度はバランスを取りながら氏子たちの大きな掛け声とともに神輿を船に乗せ、桂川を渡っていきます。「船渡御(ふなとぎょ)」と言います。
川を渡った後、堤防題で七社勢揃いし神事が執り行われ、それぞれの御旅所へ向かわれます。
そこで21日間の駐輦を経て、また本社に還御されます。これが、「神幸祭(おいで)」に対して、「還幸祭(通称おかえり)」です。この時は七条通を西に進み、松尾大橋を渡るので、残念ながら桂からは見ることができません。

「神幸祭(おいで)」の船渡御がちょうど桂大橋の北側で行われるので、〇隆兵そばにも、毎年この日はカメラを首に下げたお客様がよくいらっしゃって下さいます。

中村軒で美味しいかき氷が始まるのも、この「おいで」が合図。
いよいよ、〇隆兵そばでつるっとおそばをお召し上がりになった後に、中村軒でかき氷をお召し上がりになるお客様が増える季節の到来です!
お祭り見学の後のおそばも風流ですよ♪

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毎月月末最終日は単品営業!
『晦日そばの日』

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